もくじ
布団から出てこないイタグレの朝

冬の朝、目が覚めても布団から出るのに勇気が要る。
それは人間だけじゃないようで、我が家のベルも同じようだった。
放っておくと本当に昼頃まで布団から出てこない。
布団の中では人の体にへばりついて、「寒いから出たくない」と言わんばかりにぴたっと動かず、
ようやく起きてきたと思ったら、ぽんさんか私の膝の上から離れない。
おそらく私たち、床暖房だと思われてる。
「こんなに寒がりだとは!」お迎え後の冬の驚き

イタグレが寒さに弱いというのは事前に調べて知っていた。
ぽんさんは昔ミニピンを飼っていたことがあったので、私よりもイメージしやすかったみたい。
筋肉質で毛が短い上、皮下脂肪が少ないため寒さに弱いというのがイタグレの特徴の一つでもある。
でも室内飼いだし、暖房も使うし、豪雪地帯でもないので、服を着せて室内を温かく保てばまぁ大丈夫だろう。
それがぽんさんと私の共通認識だった。
しかしまぁ、お迎えしてから初めての冬は本当に驚いた。
室内でも「寒すぎて無理」と言いたげにすぐ毛布の上で丸くなる。
元気がないのか、風邪でも引いたのかと心配して、過保護だけど動物病院に連れて行って相談したこともあった。
幸い体調が悪いわけではなく、寒いという理由だけだったらしい。
先生からは「寒いから布団で寝てたいだけで、冬の朝のサラリーマンと一緒ですね」と笑われてしまった。
その後、帰ったら先生の言葉を証明するかのように、ベルは真っ先に布団に潜りに行った。
そんなことがあったので、冬にベルの元気がなくても、鼻水や呼吸音の異常がない限り、あまり心配はしていない。
寒がりなイタグレ、人のぬくもりに夢中

ベルの方が人よりも体温が高いわりに、人の体温の方がいいようで、ベルは人が座るとすぐに膝に飛び乗って丸くなる。
私が在宅で仕事をしている時は、一日中、ご飯やトイレの時間を除いて本当に一日中私の膝の上にいた。
ぽんさんはあまり長時間じっとしていられないので、ベルが乗っても少しすると「下りて」と声をかけることがあるからかもしれない。
膝の上で爆睡し、たまに寝言を言っているベルの寝顔を見ていると毛布をかけてあげたくなる。
そんな気持ちで子犬の頃からベルに毛布を掛けていたら、「布団の中で寝ること」「寝る時は毛布を掛ける」という認識がベルの中で根付いてしまったようだ。
今や私とぽんさんと一緒に当然のように布団に入り、盛大な寝相を披露してくれている。
私とぽんさんはベルの細い脚を踏まないように戦々恐々としつつも、今では布団にベルがいないと落ち着かない体になってしまった。
イタグレのための室内防寒対策とあたたか素材

冬は家の中でも防寒着を着せてあげている。
薄着だと本当に家の中でも出歩かないからだ。
ベルは特にふわふわした素材が好きなようで、服もなるべくやわらかめの素材を選んでいる。
イタグレは体型が特殊なので、イタグレ専用の服を選んだ方が良さそう。
ベルが好きなのはフリース。イタグレは寒がりなので、イタグレ専用服もフリースの生地はよく使われている。
ただ、何よりの防寒対策は「人の体から離れないこと」な気がする。
ベル自身がぽんさんや私の体からくっついて離れない。遭難でもしたかのようだ。
ちなみにイタグレを飼うなら、室内は20度~25度を保つのが良いとされている。
もちろん我が家でも温度計を置いて、寒くならないよう、20度を下回らないよう注意している。
それでも20度そこそこの室温では、ベルにとっては寒いようだ。
イタグレにとって最高の寝床、それは飼い主とのお布団の中

ベルにとっては、たぶん一番ぽんさんとおとまるが布団に入っていて、その間で寝ることが一番幸せのよう。
いつも「早く寝ようよ」と言いたげに布団で待機していたり、待ちきれなくて呼びに来たりする。
そうして一緒に寝ることにすると、いそいそと布団の中に入って一緒に寝るのだ。
私の腕枕で寝てくれることも多いので、私にとっては嬉しすぎて、寝てしまうのがもったいないほど幸せな時間。
ベルが寒がりだからこそ、こうして一緒に布団の中で寝る時間という幸せがあるのだろう。
これからも一緒に温かく過ごしていこうね。
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