膝の上の幸せ。イタグレ・ベルと夫婦の癒し時間

膝の上でぬくもりをくれる、我が家の小さな癒し

家にベルがいる。それだけで、なんだか救われる。

我が家のイタグレ・ベルは、甘えん坊で、寂しがり屋で、人の温もりが何よりも大好きな男の子。
日中、家にいるときはほとんど膝の上。小さな体を丸めて、すぅすぅと寝息を立てる。
その重みが、なんとも言えず幸せだ。あたたかくて、やわらかくて、「今、ここに一緒にいるよ」って言ってくれているような気がする。

時々、「ぷっ、ぷっ、ぷっ」と寝言を言いながら、足をぴくっとさせる。どんな夢を見ているんだろう?って思うと、思わず頬がゆるんでしまう。
夜も昼寝のときも、人が布団に入ると、迷わず飛び込んでくるベル。ぴったりと体を寄せて、まるで「お布団って一人で入るもんじゃないでしょ?」と言っているかのよう。

そんなベルの存在は、私たち夫婦にとって、「ただのペット」以上のものだ。

ベルは、夫婦の間にスッと入ってくれる

人と人との間には、どんなに近い関係でも時々すき間ができる。
夫婦だって例外じゃない。
むしろ夫婦だからこそ起こり得ることかもしれない。
お互いに分かり合えないこともあるし、言葉にできない気持ちが残る夜もある。

でも、そんなときに限って、ベルはスッと間に入ってくる。
何も言わず、ただ間に座って、じっと私たちの顔を見上げてくる。
くりくりの大きな目で、何かを語るように見つめて、こっちが少しでも笑って話しかけると、しっぽをブンブン振って、飛びついてくる。

その瞬間、「あ、今ちょっとピリついてたな」「なんか重く考えすぎてたな」って、自分に気づかされる。
ベルの天真爛漫な反応が、張りつめた空気をやわらかくしてくれる。

無理して笑わなくても、無理して平気なふりしなくてもいい

ベルは、人の気持ちを読むのが本当に上手だ。
私が落ち込んでいると、静かに寄り添ってくれるし、ぽんさんが疲れて帰ってくると、嬉しそうにお出迎えをして、靴下を奪い去ろうと頑張っている。
ぽんさんの靴下、どうしてあんなに好きなのかは分からないけど、そんな様子を見ると、つい笑ってしまう。

気分が落ち込んでいる日、ベルは膝の上に座って手を舐めて、さっさと寝てしまう。
気持ちを知ってか知らずか、いつも通りのベルにほっこりして、慰められる。

ベルは、人に「無理しなくていいよ」って教えてくれる存在だと思う。
うまく言葉にできなくても、笑顔が作れなくても、ただ隣にいるだけでいいよ、って。
ぽんさんにとっても、私にとっても、そういう存在がいることはとても大きい。

ベルがいることで頑張れる。
無理をするわけじゃなく、励ましてくれる。
そんな存在。

笑って、くっついて、ぬくもりを感じて

私と目が合っただけで、しっぽを振って飛びついてくるベル。
その瞬間に返ってくる愛情のスピード感がすごい。
そして、そのストレートさが、私たちにとっては何よりも救いになっている。

うまくいかない日もあるし、気持ちがすれ違うこともあるけど、
ベルがそばにいてくれることで、「今、ここにある幸せ」に立ち返ることができる。

今日もまた、膝の上で寝るベルの重みを感じながら、ほっと息をつく。
ありがとう、ベル。
あなたのおかげで、ちょっとずつ、今日もちゃんと暮らせていけるよ。