犬と電車に乗るときの注意点と体験談|初めての電車移動で気をつけたこと

初めての電車旅、行き先は犬友のおうち

先日、うちの愛犬ベルと一緒に電車に乗ってお出かけした。
普段のベルは散歩も好きじゃないけれど、今回は電車の旅。

ちょっと緊張しつつ、ベルの友達のワンチャンのお家まで遊びに行くことにしたのだった。

犬を電車に乗せるときのルールと準備

犬を連れて電車やバスに乗るのは初めての経験だったので、いろいろ調べて準備した。
電車やバスに犬を乗せる際のルールは、交通機関ごとに異なることもある。
今回利用した電車では「手回り品」として料金が必要になることはなかったけれど、鉄道会社によってはペットを乗せる場合に別途料金がかかることもある。
あらかじめ公式サイトで確認しておくのが安心だ。

まず、電車に犬を乗せる時は、必ずキャリーバッグやカゴなど、蓋ができるものに入れないといけないという決まりがある。
これは、他の乗客の安全や快適さのためだ。

バッグの中から犬が飛び出すのはもちろんNGだし、吠えたり暴れたりして周りに迷惑をかけると、途中で電車を降りなければいけなくなってしまうこともあるらしい。
私もそのことを知っていたので、ベルはリュック型のキャリーバッグに入れて行くことにした。

また、犬がいることに対してアレルギーを持っている人や、動物が怖い人もいる可能性もある。
その人たちは、同じ車両に犬が乗ってくるなんて思いもしないだろう。
だから「犬が電車に乗るのは当たり前」なんて気持ちにならず、周囲に配慮する必要がある。
ベルは吠えるタイプではないけれど、どんな状況でも自分たちだけでなく、他のワンちゃん連れの人たちが嫌な思いをしないためにも、マナーを守るのが一番だ。

また、出発前にはトイレを済ませておくのも忘れずに。
移動中にキャリーの中でおもらししてしまったら、犬も人間もかなり困ってしまう。
今回、ベルはお出かけ前にトイレを済ませておくことができたけれど、念のためマナーベルトを装着していった。

リュックの中で静かに過ごすベル

いよいよ当日。
ベルをリュック型キャリーに入れて駅へ向かった。
駅までは顔を出して外出気分を味わってもらったけれど、駅構内に入る時にはリュックはしっかりと閉じられていて、中のベルは顔を出せない状態。
ベルはリュックが苦手なわけではないし、普段から穏やかな性格なので、私も「絶対に吠えたり鳴いたりしない」と確信していた。

電車の中では予想通り、ベルは静かにじっとしていた。
覗いてみるとリュックの中で丸くなって眠っているようで、周囲の乗客にも迷惑をかけることはなかった。
一安心だ。

“うさちゃん”認定されたイタグレ

そんな時、正面に小学生くらいの女の子が座った。
彼女は隣にいるお母さんに向かって、小声でこんなことを言い出した。

「あのリュックの中、うさちゃんだよ」

お母さんは戸惑ったように「えっ、なんで?見えたの?」と私の膝に置かれたリュックをチラチラ見ながら小声で返す。
リュックの中は外からは見えないので、周囲はリュックの形態から私が何か動物を連れていることの予想はできても、それが何なのかは分からないはずだ。

すると女の子は断言した。

だってね、ワンちゃんとかネコちゃんだったら鳴くでしょ?でもあの子、全然鳴かないんだもん。だから絶対うさちゃん!

お母さんはその言葉になお戸惑っているようだった。
私は心の中でニヤニヤが止まらなかった。
マスクで顔を覆っていたから何とかバレずに済んだが、見知らぬ少女に突然うさぎ認定されてしまったベルの新たな一面に思わず笑ってしまったのだった。

帰りはくたくたに

電車の旅はそれほど長くなかったけれど、一人でベルを連れての初めての電車移動は正直、かなりハラハラした。
もしベルが急に暴れたり気分が悪くなったりしたらどうしようかと何度も心配したけれど、結果的にはとても静かでお利口だった。

犬連れの電車旅で気をつけたいことは、キャリーバッグの使用、周囲への配慮、そして何より愛犬の性格を理解しておくこと。
吠えたり騒いだりしそうな場合は、無理をせずに別の移動手段を検討した方が良さそうだ。
今回はそれほど遠くない犬友宅への往復だったので、それほど大変ではなかった。

ただ、犬たちが大はしゃぎして遊んでいたため、うっかり長居してしまい、帰りの電車は少し混雑してしまっていた。
混雑していてもベルは行きと同じか、それよりも大人しく、リュックの中で静かに眠っていた。
遊び疲れていたからだろう。

私はベルを潰さないようにと必死で耐えながら帰って来たので、家に着いた後は腕や肩がパンパンになった。
6キロ少々とは言え、ずっとリュックを前にかけておくのは結構肩にズッシリとくるものがある。

電車旅の小さな自信と、次のお出かけに向けて

今回の経験で、ベルと一緒にもっといろんな場所へ出かけられる自信が少しだけついた気がする。
犬と公共交通機関を使うのは決して簡単なことではないけれど、準備とマナーをしっかり守れば楽しい思い出が作れるのだと実感した。

駅を出てからリュックの蓋部分を開けて顔を出したベルは、新しい空気とニオイに目をキラキラさせていた。
ビビりだからか、自分からリュックを出ようとはしなかったけれど。

またベルとどこかへ電車でお出かけする日が楽しみだ。
次はどこに行こうか、今からワクワクしている。