【イタグレと膿皮症】季節の変わり目に、赤いぷつぷつができた日

背中に赤いぷつぷつ?それは「膿皮症」かもしれません

うちのイタグレ・ベルには、小さな悩みがあります。

それは「膿皮症(のうひしょう)」と呼ばれる皮膚のトラブル。
ある日、ベルの背中に赤いニキビのようなぷつぷつがいくつもできていました。
しかも背中を掻こうとしているので痒いみたい。
何の病気か分からず、慌てて動物病院に駆け込みました。

診察してもらうと、「これは膿皮症ですね」とのこと。
ちなみに診察時にはアレルギーも疑われましたが、先生には「アレルギー検査はコスパが悪いのでお勧めしません」と言われました。
アレルギー検査をしてもアレルギーだと断定できない場合もあるそうです。
検査費用はだいたい5万~7,8万円くらい。
たしかに10万円弱検査費用を払って原因が分からないのはちょっと虚しいですよね…。

それならまずは可能性の高い膿皮症の治療をして、「もし改善しなければその時にアレルギー検査を検討してもいいと思う」と先生に勧めてもらい、その通りにまずは膿皮症の治療で進めてもらうことにしました。

イタグレに多い皮膚トラブルのひとつ

幸い、膿皮症は命に関わるようなものではなかったので少し安心したものの、痒みや不快感があるようで、ベルもなんとなく落ち着きません。
先生からは「イタグレなどの被毛が短い犬種は、膿皮症になりやすいんです」と教えてもらいました。

皮膚のバリア機能が何らかの原因で低下したことによるもので、「洗顔してても時々できる人間のニキビみたいなもの」と。
ハラハラしていましたが、その一言でちょっと楽になりました。

見た目は赤いぷつぷつで、そのぷつぷつが水疱のような感じになり、やがて破裂します。
その周りは少し脱毛してしまいますが、やがてその部分の毛も生えてきます。

季節の変わり目に注意!寒暖差と膿皮症の関係

さらに、「季節の変わり目、特に寒暖差が大きい時期に出やすい」とのこと。
実際にベルの症状が出たのは、真冬の寒さがやわらいで、急にぽかぽかした日が続いた頃でした。

最近は異常気象も多くて、春なのに急に真夏日になったり、また寒さが戻ったり…。
そうした気温や湿度の変化が、ベルの皮膚にも影響を与えていたのかもしれません。
当たり前のことですが、人間にとってつらい気温は犬にとってもつらいのです。

舐めない工夫と“5分~10分待ち”のケアタイム

処方されたのは、抗菌剤のお薬と、2種類のシャンプー。
ひとつは薬用シャンプーで、もうひとつは保湿用のシャンプーです。

薬用シャンプーは、泡立てて体に揉み込んだあと、5分~10分ほどそのままにして成分を浸透させます。
舐めてしまわないように、エリザベスカラーをつけてシャンプーをします。
保湿用シャンプーも同様で、しっかりと浸透させてから洗い流します。

慣れるまでは少し大変でしたが、ベルも次第におとなしく付き合ってくれるようになりました。
特にぽんさんの大きくて温かい手でシャンプーしながら撫でてもらうのが大好きで、私よりぽんさんがシャンプーしている時の方が大人しくしています。

薬が苦手なベルとの攻防戦も…

…とはいえ、苦いお薬だけは、どうしても嫌みたいです。
飲ませようとすると、ぺっ!と器用に吐き出してしまったり、砕いてごはんに混ぜても見事に見破ったり。
「そんなに賢くならなくていいのに…」と思いながら、試行錯誤であげ方を工夫しています。

今はおやつのクッキーを砕いた中に、錠剤のお薬を粉々にして混ぜてあげると夢中で食べてくれました。
これもいつまで通用するか分かりませんが、ひとまず何とかなっています。

皮膚のサインに気付ける飼い主でいたい

普段は服を着せていますが、服を着せっぱなしにするとそれによって皮膚が荒れてしまうので、長時間着せているのもNGです。
かといって着せていないと寒くなってしまいます。
服を着せていない時は頻繁にベルの耳を触って冷たくないか、寒さを感じていないかチェックするようにしていました。

今ではぷつぷつもだいぶ落ち着いて、ベルは元気いっぱいに走り回っています。
膿皮症自体はそこまで重い病気ではないけれど、あの時病院にすぐに行ってよかったとつくづく思いました。
爪で背中をガリガリ搔いてしまったら、そこからばい菌が入ってもっと悪化してしまう可能性もあるからです。

それに動物病院に行ったことで、「耳の中は先生から見て汚くない?」「最近逆くしゃみを何度かしてるけど問題ない?」というちょっとした質問で日々の小さな疑問を解消することができました。
健康が一番なのは間違いありませんが、頼れるかかりつけの動物病院の存在も大切です。
日々のスキンケアや環境の変化には気をつけてあげたいなと、改めて感じました。

わんこの皮膚は、人間よりずっと繊細です。
特にイタグレのような短毛・薄毛の犬種は、紫外線や乾燥、湿気の影響を受けやすいのだそうです。
これからもベルの肌のサインを見逃さず、少しの変化も大事にしていきたいと思います。

季節の変わり目。
小さな変化にもすぐに気付いてあげられる飼い主でいたい。
そう思った春のある日のできごとでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です